もくじ(読みたい項目にジャンプできます)

教室のWebサイトにお立ち寄りくださり,ありがとうございます。

指導者デビュー1986年、PCデビュー1993年、初Webサイト2010年、ローガンと闘う兼業主婦。仕事机はDIY、裁縫は壊滅的。夏嫌いの脆弱ガーデナー。家族は夫と保護猫ズ。

打楽器でリズム叩きをする幼児

講師になることが決まった時に、恩師がくださった言葉です。指導者であるなら、指導法研究と共に、常に音楽の勉強ありき。胸に刻んでこの世界に入りました。

長年レッスンをしていただいている、作編曲のお師匠先生からいただいた言葉です。音楽に真摯であること、自己満足や怠慢に陥らないことを肝に銘じながら、今もこの言葉と共に歩んでいます。

レッスンが初級に入ると、曲の作りに目をむける指導が始まります。中級では曲の仕組みや仕掛け、力の向きや流れ、エネルギーの緊張や弛緩があることにも目を向けます。

音楽は、それらが絡みあい、影響しあって一つの世界を創っている、と知ってもらうためです。

曲の作りを理解し、その仕組みに乗って弾くと、演奏が変わり始めます。どんな初級の曲でもそうです。

簡単な曲はかっこ悪い?いいえ、きらきら星もメリーさんの羊もみつばちマーチも、みんなとても素敵な曲ですよ。

仕組みや仕掛けを見つけるのは、暗号解読に似ています。「あ、そっか!」と自分で気づいたり、自分で発見できたら楽しいものです。だから先生は、発見のキッカケをたくさん作りながら見守っています。

自分でできるから楽しい。

自分で仕組みに気づいて暗号解読をした経験は、実地で使える力となって生徒さんの引き出しに入ります。引き出しの中身は、レッスンが進むにつれて数も種類も増えて行きます。

生徒さんが、引き出しから使いたいものを自分で出して、使える技術がついてくると「こんな風にしたい!」が音になり始めます。

それは先生や誰かのコピーではなく、ご自身だけのカラー、ご自身の個性が光る演奏です。

女の子と先生のコンクール記念写真

時には、楽器を弾くことが、心の支えになってくれることもあります。そんな時は、上手く弾けなくてもいいんです。思いを込めて弾くだけで十分。

私自身がそうでした。いじめられっ子だった子供時代も、思春期も、大人になってからも。

40年近く指導を続けてきて、子供達の祖母世代になり、改めて気づかされた事があります。それは、自己表現としての演奏が助けになるのは、年齢や習得レベルに関係ないということ。

大人の生徒様も、やがて大人になる子供たちも、楽器を奏でる時間が支えや楽しみとなりますように。日々の生活に、小さな彩りを添えてくれますように。音楽が皆様の人生に寄り添う友となりますように。

これからも、音楽の素晴らしさを生徒様達と分かち合いながら、指導を続けて参ります。